美味しいだけじゃ物足りない

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ただ美味しいだけでなく、食べ物に関する面白いコンセプトの場所を訪問するブログです

Row 7 Seed Company:ニューヨークのBlue Hillシェフが仕掛ける、種ビジネス

つい最近、Blue Hillエグゼクティブ・シェフであるDan Barber氏が立ち上げたRow 7 Seed Company。著名なシェフのネットワークを生かして、’本当においしい食べ物の種’をマーケティングし、広く展開していこうという試みです。

www.row7seeds.com

彼らが描くのは、シェフと種生産者が協力し合って美味しい食べ物を作り、その種から出来たものを人気レストランで使うことでマーケティング、ファーマーズマーケットや家庭栽培用販売、ゆくゆくはハイエンド・スーパーマーケットを通じて全国展開…という流れ。当面は、得た利益は全て種の開発資金に回るよう。

種の値段は12粒で5ドル弱と、かなり高価格の商品もあるそうですが、最も重視するのは’味’。初回のラインナップとしては、キュウリやスカッシュ、じゃがいも、ペッパーなどが並んでいます。また、種の選定段階から完全なオーガニック、遺伝子組み換え操作なし、特許は取得せず多くの研究者に情報を公開…という姿勢も明確に出しています。

元々は、Dan Barber氏が、8年前にRow 7の共同創業者でもあるMichael Mazourek氏に味の良いバターナッツ・スカッシュの開発を依頼したことが全ての始まり。開発された味の良い小さなスカッシュは、Barber氏が様々な場所で積極的に売り出したことで評判になり、VOGUEなどのメディアに取り上げられるなど脚光を浴びました。そのような成功体験を、他の品種で、もっと幅広く…というのが主旨だそう。

そこまで言われると、ますますBlue Hillで出される野菜を食べてみたくなりますね:) 

 

appreciatefood.hatenablog.com

この本たちも、読んでみよう:)

 

食の未来のためのフィールドノート・下:「第三の皿」をめざして:海と種子

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食の未来のためのフィールドノート・上: 「第三の皿」をめざして:土と大地

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