美味しいだけじゃ物足りない

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ただ美味しいだけでなく、食べ物に関する面白いコンセプトの場所を訪問するブログです

フードロスに立ち向かうスタートアップ

最近新聞でも取り沙汰されているフードロス問題。私も以前、東京でセカンドハーベスト・ジャパンの余剰食糧配布のボランティアをしたことがあり、その量の多さに驚いたことがあります。2hj.org

OLIO

今日は以前から注目しているイギリスの二つのスタートアップを紹介します。一つは、OLIO。Tessa CookさんとSasha Celestial-Oneさんという二人の女性が立ち上げたフードシェア・サービスです。

olioex.com

無料で使えるアプリで、余った食品を写真に撮って投稿、無事マッチングできたらプライベートメッセージでやり取りして引き取りをアレンジするだけ。2015年に創業以来、26万人が登録、40万回以上のやり取りが実施されたそうです。二人のインタビューでは、40%の登録品が1時間以内に、86%の登録品が24時間以内に引き取り先を見つけているとのこと。

このサービスで面白いのは、’Become Volunteer’と称して、ユーザーの域を超えた活動も後押ししてくれること。例えば'Food Waste Hero'プログラムに応募すると、登録企業がある場合、地元の余剰食品提供企業や飲食店とマッチングをしてくれて、’Hero’は都合の良いときにマッチング先から引き取り、OLIOに商品登録ができるそう。私も普段スーパーや飲食店などで「もったいない」と感じたことがありつつも、いきなり店の人に話しかけるハードルがあるのも事実。それを乗り除いてくれるボランティア・マッチングサービスは、嬉しいですね。(残念ながら、現在暮らしているバルセロナではまだ広まっていないみたい)

 

WINNOW

もう一つは、ホテル等も含めた商業施設にフードロス計量ソフトウェアを導入し、最適な購入量を提案するなどのコンサルティングサービスを提供するイギリスのWINNOW。ロンドンだけでなく、シンガポールにもオフィスを構えてアジア進出も果たしています。

英語ですが、同社の取り組みが分かるビデオ↓

www.youtube.com

顧客にはIKEAやAccor Hotels、pullmanグループ、Sofitelグループ、The HK Jockey Groupなども含みます。

以前CEOにお会いする機会があった際に日本進出についても聞きましたが、そのときはまだ…という返事でした。素晴らしいサービスだと思うので、いつか日本への進出も期待しています。

 

また、気になるビジネスがあったらどんどん紹介していきます!:)