美味しいだけじゃ物足りない

美味しいだけじゃ物足りない

ただ美味しいだけでなく、食べ物に関する面白いコンセプトの場所を訪問するブログです

読書の秋だから

待ちに待った三連休!季節の変わり目、特に今の時期のちょうど夕暮れ時、せつなーい感覚になるのはなぜでしょうか…

来週末は楽しみにしている鶴岡旅行なので、今週は都内でのんびりです。

読書の秋なので、おススメの食べ物本を雑に紹介します。(最近須賀敦子さんの”本”に関する本を何冊か読んだのですが、あんな風に興味を引くような文章、どうやって書くんでしょうか。)

 

1.小泉武夫 著/醤油・味噌・酢はすごい―三大発酵調味料と日本人

 

醤油・味噌・酢はすごい - 三大発酵調味料と日本人 (中公新書)

醤油・味噌・酢はすごい - 三大発酵調味料と日本人 (中公新書)

 

 題名のままです、調味料への有難みがぐっと増します。すごいのです。

 

2.伊丹十三 著/ヨーロッパ退屈日記

 

ヨーロッパ退屈日記 (新潮文庫)

ヨーロッパ退屈日記 (新潮文庫)

 

 この本に、正しいスパゲッティの食べ方、のような記述があって。とにかくスプーンなんて使うもんじゃない!と力説されているのに感化され、以来パスタを食べるのはフォークのみ派に転向しました。

 

3.内澤旬子 著/世界屠畜紀行

 

世界屠畜紀行 THE WORLD’S SLAUGHTERHOUSE TOUR (角川文庫)

世界屠畜紀行 THE WORLD’S SLAUGHTERHOUSE TOUR (角川文庫)

 

 世界各地を回って、その土地の肉にまつわる食文化を詳細なレポート入りで紹介。特に鮮明に覚えているのは沖縄のヤギのタマタマという睾丸の刺身について書いた章と、韓国南大門市場の章。自分の行ったことがある場所を、他の人の目を通じてもう一度感じなおす、それが楽しいですよね。

 

4.島村菜津 著/スローシティ 世界の均質化と闘うイタリアの小さな町

 

スローシティ 世界の均質化と闘うイタリアの小さな町 (光文社新書)

スローシティ 世界の均質化と闘うイタリアの小さな町 (光文社新書)

 

 前もこのブログで紹介した本、これを読んでトリノとブラに行きました。今年はトリノでTerra Madre Salone del Gusto開催年ですね(大きなスローフードイベント)、確か来週…行きたいけど、ヨーロッパはもう遥か遠くだなぁ。

 

5.食育菜園

 

食育菜園 エディブル・スクールヤード―マーティン・ルーサー・キングJr.中学校の挑戦

食育菜園 エディブル・スクールヤード―マーティン・ルーサー・キングJr.中学校の挑戦

  • 作者: センターフォーエコリテラシー,ゼノビアバーロ,マーゴクラブトゥリー,Zenobia Barlow,Margo Crabtree,ペブルスタジオ
  • 出版社/メーカー: 家の光協会
  • 発売日: 2006/05/01
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有名なアリス・ウォーターズさんのEdible School Yardの発展を書いた本。これ読んだ後、私も!なんて思ったけれど…渋谷でも、大きなショッピングビルはもういらないから、平屋建ての渋い建物に大きなシェア農園なんて、粋なこと…してほしいなぁ。

 

6.塩野米松 著/失われた手仕事の思想

 

失われた手仕事の思想 (中公文庫)

失われた手仕事の思想 (中公文庫)

 

 これは食べ物関係ないのですが、最近読んでいる本。先日青森に行ったとき、アケビ蔓細工の鞄を購入しました。店の人が、もう80歳以上の職人さんが数名しか残っていないような話をしていて。たまたまABCで前に出ていたんで、はっと思って買いました。「粘りがある木が使いやすい」とかそういう概念も新しく(もう「失われて」いるかもですが)、無知を恥じるばかりです。

 

7.石渡正佳 著/食品廃棄の裏側

 

産廃Gメンが見た 食品廃棄の裏側

産廃Gメンが見た 食品廃棄の裏側

 

 日本でも消費期限表示を年月表示にするなど、新聞で「食品ロス」という言葉を目にすることも増えましたが。生々しい感じで、腐ったものが捨てられる描写などあり、少なくとも自分の生活では食べ物を捨てることはしまいと思える一冊です。

 

素敵な夜長を :)