美味しいだけじゃ物足りない

美味しいだけじゃ物足りない

ただ美味しいだけでなく、食べ物に関する面白いコンセプトの場所を訪問するブログです

エッグタルト、そこここ

大変久しぶりの中身のあるブログの更新です…と言いつつも、ただの旅行記になってしまいそうです。4月はビアリッツ、バイヨンヌというフランス側のバスク地方2都市を訪れ、5月はリスボンとポルトに行きました:) ポルトガルの印象はエッグタルト(パステル・デ・ナタ)とタコに尽きるので、今日はエッグタルトについて!

 

リスボンのベレン地区にあるジェロニモス修道院の修道女たちによって発明されたとされるエッグタルト。1820年の自由主義革命で修道院が閉鎖されたことが開店のきっかけと言われています。

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ジェロニモス修道院。司馬遼太郎氏の「南蛮の道」でも熱く語られていました

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パステル・デ・ベレン(Pastéis de Belém)店内の様子。右で支払いをして、左のスペースで領収書を渡してテイクアウトのお菓子をゲットします:)

エッグタルト発祥の店(1834年創業!)で肝心のエッグタルトの写真を取り忘れたのですが、、、

このお店のパイは本当にサクサクしていて、満足できるボリュームで、ミルクベースのカスタードがふわっと甘くて本当に美味しかったです♡ピーク時には1日5万個も販売されるというタルト、400度で焼かれているそうですが正確なレシピは数名しか知らないとか。(参考記事はこちら)朝早く行くとそれほど並ばずに買えるので、ジェロニモス修道院の10時開館前に腹ごしらえするのにぴったりです:)

 

もう一つ、リスボンで気に入っているのがこちらのManteigariaというエッグタルト専門店:) 1個1ユーロで、ホカホカのエッグタルトを楽しめます。このお店の良いところは、積みあがったタルトをひょいっと出してくれるので、入店から1分以内で完食できるところ!

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店は、市内中心部のカモンイス広場に面しているのですぐに見つかります:)

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美味しそう~:)

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小さな店内で、立ち食いソバみたいな感覚でさっと食べられます

このお店エッグタルトは、ベレンのそれよりも甘め&シナモン強め。パイ生地は正直ベレンの方がサクサクしていた印象でしたが、中身のカスタードがトロトロ&アツアツで、歩き疲れた時に頬張った時の喜びは格別です!♡

こちらの店はポルトにも展開していて、ポルトの店はかなり広くカフェスペースもありました。

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ボリャン市場の近くにありました!Manteigaria ポルト店。味は、同じ♡

また、ポルト市内ではNATA LISBOAというところも評判が良さそうだったので行ってみました。普通に美味しかったですが、上の2店の方が印象が強いです:) 

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NATA LISBOAのエッグタルト。

 

過去数か月ほど暮らしていた香港でも(マカオでなく、香港でも!)、エッグタルトが結構売られていて。下の写真は九龍城というグルメエリアでひょいっと買ったエッグタルトですが、ポルトガルとは全然違う!

 

他にも、「生命物(Life Bakery)」という名前のエッグタルトで有名な店が香港大学の方にあるのですが、そちらも上の写真のような感じでした :) ポルトガルよりもタルト生地で、中のカスタードは結構固めで卵っぽい味がします。その地によって変わるんですね:) 

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そんなこんなでエッグタルトの思い出に浸った今日、思い立って地元渋谷のエッグタルト屋さんNata de Cristiano'sに行ってみました!1個216円(!)とちょっとお高めですが、しっかりシナモンの味もして美味しかったです:) 

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店は井の頭通りと東急本店通りがぶつかる角のすぐ裏♪

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エッグタルト以外にも、ポルトガルのメニューがありました!今度試してみたい:)

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帰国後初のエッグタルト♡美味しい♡

欲を言えば、このお店にもっともっと人が並んで、いつもアツアツを食べられると良いなということですが贅沢は言いません!ごちそうさまでした。

 

以上、とりとめのないエッグタルト記録でした。

ひとりごと:反省

1か月以上に渡って放置してしまったブログ…

久しぶりに開いたら、無活動にも関わらず日々アクセス頂いていることが判明し、一気にまたやる気が戻りました!(どうもありがとうございます。)

既にヨーロッパは離れてしまいましたが、4月~5月に訪問した場所の振り返りや、日本での面白い場所探しも継続して行おうと思います:) 

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4月はフレンチバスクに行ったので、ガトーバスク(写真はアップルタルト…)などについて書こうかな:) 

Veganz:ヨーロッパ初のヴィーガン向けスーパーマーケットは、市場競争に負けずに頑張っています

アメリカ農務省のレポート(2017年8月)によれば、ドイツ人の10%がベジタリアン、1%強がヴィーガンと、ドイツはベジタリアン/ヴィーガン大国。その数は2006年からの10年でおよそ倍増、2015年の市場規模は約5億ドル(日本円で600億円弱)まで膨らんでいます。

そんなドイツで誕生したヴィーガン向けスーパーマーケット・チェーン、その名もVeganz!モットーは'Wir Lieben Leben (We Love Life)'。2011年に、元ベンツのマネージャーであったJan Bredack氏が創業しました。社長本人も2009年よりヴィーガンです。

このVeganz、2017年までは国内外合わせて9店舗まで店舗を増やしたのですが、市場を創った結果大手スーパーなどでもヴィーガン向け商品取り扱いが増え、競争が激化。2017年1月に幾つかの店舗閉鎖のニュースが出て、現在はドイツ内3店舗、プラハで1店舗を運営中。

戦略もシフトし、かつては4500アイテムほど取り扱っていたのを2000アイテムほどに減らし、また食品に資源を集中。力を入れているのがVeganzブランドの自社製品の拡充で、現在200アイテム弱の取り扱いがあるそうです(2018年の社長インタビューはこちら)。大手低価格スーパーのEDEKAに商品を卸したり、流通量の拡大を図っています。

私がベルリンで行ったのは、クロイツベルク地区の西、marheineke markthalleという屋内マーケットの2階にある店舗:)

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マーケット建物。リンゴマークが可愛い!

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マーケット内部。イートインできるお店も色々あって楽しいです:)

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2階にあります

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言われてみれば、Veganzブランドが良く並んでいます

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これは、大豆ミート?

横にあるgoodiesというカフェスペースもすごく良くて、こちらのマーケットの店舗にも、フリードリヒスハイン店舗の近くにもあっておススメです!サラダや美味しいラップサンドイッチ、グルテンフリーの甘いもの、ケーキなど置いています:) 

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goodies♡

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全然美味しそうに映っていませんが、コーヒー、バナナブレッド、サンドイッチの朝ごはん@フリードリヒスハイン店近辺



実際に、お店に来るお客さんの大半が完全なベジタリアン/ヴィーガンの方ではなく、普段の食生活から肉や魚を少し減らしたいと考えているような人が多いそうです(参考記事はこちら)。ベルリンを訪れた際は、是非Veganzとその近くのカフェ、goodiesに行ってみてください♡

 

 

<お店情報>
クロイツベルク店
住所:Marheineke Markthalle/2nd floor,  Marheinekeplatz/Bergmannstraße, 10961 Berlin
営業時間:月曜~金曜/8時~20時、土曜/8時~18時

フリードリヒスハイン店
住所:Warschauer Straße 33, 10243 Berlin
営業時間:月曜~土曜/8時~21時



 

 

 

 

Katz Orange:元醸造所をおしゃれにアレンジ!ベルリンの素敵レストラン♡

旅行はメリハリ!ということで、いつも宿泊費を抑える代わりにレストランは絶対外したくない…!と意気込みます。(今回もその結果部屋にハンドソープしかなかったのですが笑)

ベルリンで気になっていて、結果行って大満足:)!だったのがKatz Orange。2012年にミッテ地区にオープンした創作ダイニングです。

www.katzorange.com

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通り沿いに、看板(旗?)が見えました:)



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元々醸造所だった場所を改装しています。夕暮れ時の空と合わせてとっても素敵!

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オーナーのLudwig Cramer-Klett氏が世界を周って集めたモノで埋め尽くされた、友人の部屋のような雰囲気の店内。とてもカジュアルな雰囲気で、一人で入っても全く気後れしません:)

このレストランも、確か「Berlin + Sustainable + Restaurant」等と検索して見つけました。ただ、オーナーのインタビューを読む限り、地産地消だとか食材を余すことなく使うだとかはあくまで基本の姿勢であって、それをミッションとしてあえて宣伝する考えではないそう。

ジェシカ・アルバやスカーレット・ヨハンソン、トム・ハンクスなどハリウッドスターも来店したことがあるらしいのですが、お値段は「ちょっと背伸び」くらいの価格(特に私はお酒は飲まないので)で、前菜が~10€、メインが20€前後+サイドで5€前後、感動のデザートは~10€くらいでした:)

 

食べたのは…

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大好きな酸っぱいパンと、フランス産バター!生まれて初めてバターをちゃんと味わって美味しいと感じたかも…♡

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前菜のキヌア+セロリ+グレープフルーツ(7.5€)!さっぱりしてパクパクいけます。

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人気の'candy on bone'。低温で12時間じっくり焼いた豚肉は、ホロホロと甘い!それでいて結構噛み応えがあります。横のソースは、グレービーソースとニンニクマヨネーズ:)

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本当に食べていてテンション上がったデザート’パッションフルーツBanoffee'。バナナ+トフィー(=バノフィー)に、ココナッツムース、パッションフルーツソース、何かのザクザクが層になっています♡上に乗っているのはなんと!カレーのシャーベット:)

お店でメニューを見て「バノフィー…??!」と思ったのですが、普通に知られているデザートなんですね。バナナ+トフィーのシンプルパイ!こちらの記事にレシピもありました↓

バノフィー・パイ | イギリス菓子のレシピとお話。

 

もっと大人数で行ったら、メニュー全制覇できたのに~と、胃が一つなのが悔やまれるほど全て美味しかったです。雰囲気もとても良く、また行きたい!

 

ちなみにこちらのオーナーが手掛ける’Comtemporary Food Lab’のFacebookにも面白い食に関する情報が出ています。

CONTEMPORARY FOOD LAB - ベルリン | Facebook

 

<お店情報>
住所:Bergstrasse 22, 10115 Berlin
電話番号:+49 (0)30 983 20 84 30
HP:http://www.katzorange.com/about/
営業時間:毎日18時~
予約:電話または、reservation@katzorange.comにメールでも可。

 

 

 

Original Unverpackt:プラスチックにNo!なスーパーマーケットはドイツでムーブメントに

Original Unverpackt。英語だと'Original Unpacked'。ベルリン、クロイツベルク地区の東側にある包装容器なし、量り売りのスーパーマーケットです。2014年にオープンしました。

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お店入口

スタートさせたのは女性起業家のMilena Glimbovski氏とSarah Wolf氏。
MilenaさんのTEDトークがあったのですが、150センチと大変小柄ながら、その行動力はとてもパワフルです。

TEDトークはこちら(英語)

www.youtube.com

彼女は別のインタビューでも「自分はADHDがあるから常に何かを握っていて、チームの人とそのためのおもちゃショップを作ったらいいんじゃないかと話したの!」「いつもアイディアにあふれているわよ」なんて語っていて、とても力強く、元気が出ます:)

 

店の感じを映したビデオもありました:) 可愛い店内ですよね。

vimeo.com

www.youtube.com

 

店内は、砂糖や塩、シリアル、パスタ、コーヒー、スパイスやハーブ類などの食品に加え、石鹸や洗剤、シャンプーといった日用品を必要な分だけ購入することができます。

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ナッツ類

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こちらはトマトソースかな?

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前の写真と同じに見えますが、こちらはシャンプー!

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調味料

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オリーブオイル

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スパイス

スパイスの写真の下にちらっと映っていますが、瓶も色々な大きさで販売しているので手ぶらで行ってもちゃんと買い物できます:) その他、生鮮食品やパン、瓶入りの飲料やちょっとした雑貨も置いていました。私は旅行中だったので、その場で食べられるパンだけ買い物…!

特にスパイスやパスタなど、「毎日食べるようなものではないけど、ちょっと試してみたい!」という際に量り売りがあるとすごく便利ですよね。

 

この’Unpackage’スーパーマーケットのすごいところは、この一店舗に留まらずドイツ全体にムーブメントとなって広がっていること。TEDトークでも語っていますが、各地で同様コンセプトの店をオープンさせたい人達に、Milenaさんがアドバイスもしているそうです。

こちらにながーーーいリストがありますが、例にとると…

〇RutaNatur(アウグスブルク)https://rutanatur.de/
〇Unverpackt Bamberg(バンベルク)http://unverpackt-bamberg.de/
〇Unverpackt Trier(トリアー)https://www.unverpackt-trier.de/
〇Der Sache Wegen(ベルリン)https://der-sache-wegen.de/
〇Freikost Deinet(デュッセルドルフ)http://www.freikost.de/freikost/
〇Glücklich unverpackt(エッセン)https://www.facebook.com/gluecklichunverpackt/
〇SelFair(ブレーメン)https://www.facebook.com/selfairbremen
〇gramm genau(フランクフルト)http://grammgenau.de/
などなど…

どこも、素敵ですね:)

 

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KaDeWe Le Buffet:デパート最上階にあるおススメビュッフェ in ベルリン!

あんまりスーパーマーケットの話ばかりしているのもつまらないので…

ベルリンで便利だったのが、ベルリン動物園近くにある有名デパートKaDeWe内の'Le Buffet’。その名の通り、飲み物からデザートまで豊富な種類のビュッフェが楽しめます。

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デパート外観。3月のベルリンはまだまだひんやり。

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最上階に行くと、どーんと天井の高いスペースに出ます。席数も多く、どんぴしゃのランチタイムに行きましたが(一人なのもあり)すぐ吸われました:)

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こんな感じ(TripAdvisorから画像お借りしました。。。)


飲み物はソフトドリンクやビール(もちろん!)に加えて、スムージーもありました。料理のメインは〇〇料理!というより、野菜のグリルだったりパスタだったり、肉や魚のコーナーも。デザートもかなり種類があります。味はベスト!ではないけれど、十分に美味しいと思いましたし、何よりちょこちょこたくさんの種類が試せるのが良いですね:)

 

と思って、調子乗った結果がこちらです(一人分)。

 

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右のお皿は野菜のグリルやサラダだけでまあ10種類くらい盛ったのですが、6€弱。レジで見て「あ、意外に安い!」と思ったのも束の間、左にうっかり取ってみたパスタとチキンが重く、左の皿で13€…

えっ…と思ったけれどビュッフェなので引き返せず^^; まさかのスムージーも6€弱で、きちんと確認しておくべきでした。

でも、ちゃんと美味しく全部頂きました♡こういうビュッフェ形式は消費者としては嬉しい&絶対に残さない、を肝に銘じているのですが、どのくらい余りが出てしまうのか、気になるところです。

ひとりごと:リジェクション・セラピーと、Giveすること

リジェクション・セラピーをご存知でしょうか。Jia Jiangという人がTEDトークで「100回人にNoと言われるように行動して学んだこと」を共有して(結構前ですが)有名になったものです。

彼のホームページはこちら

日本語字幕のついたトーク動画はこちら:)

www.ted.com

ドーナツ屋さんで「五輪の輪っかみたいなデザインにしてください」と頼んで速攻のNoが来るかと思いきや店員さんが頑張ってくれたり、ガードマンに100ドル貸してと頼んだらきちんと立ち止まって「なぜ?」と聞き返してくれたり。人は意外に聞いてくれるし、何かしようと思う気持ちを妨げるものは自身の中に存在するよ…というのが主旨です。

私もこの、リジェクション・セラピーをやってみる機会がありました。例えばレストランで

私:「食後のコーヒー、サービスしてくれますか?」
店員さん:「なぜ?」
私:「だって、ここの食事がとても美味しかったから」
店員さん:「それだったら、あなたがもっと支払ってくれる方が良いんじゃない?」
私:「確かにそうだね。でも、コーヒーがあったら今日はパーフェクトなんだけど」
店員さん:「ちょっと、考えてみます」

店員さん:「今日だけ、特別だからね(コーヒーと共に)」

というやり取りがありました。結局、申し訳なさ過ぎてチップを多めに置いて帰りましたが…^^;

 

このジャ・ジャンさんと同じく「えいっと踏み込んでしまえば良いんだ!」という感覚が得られたのもそうですが、その時より強く感じたのは「何かサービスをしてもらうことへの罪悪感」。

 

でもそれだって、結局は「もし自分だったら、自分の分け前が取られた!という感覚になるのでは」とどこかで思っているから。他人が良い、と言ったことを素直に受け止められないんですね。良いよ、って言っているのであれば「ありがとう」で済む話なのに。

最近、自分はなんてケチくさいんだろう!と反省する場面が多々あります。もっと気風の良い、見返りを求めない大人でありたいです。

 

例のごとく、こんなことを思ったきっかけも書くと。

始めは、このブログでちょっとお小遣い稼ぎできるようになったら良いな、なんて企んでいました正直。

でも、①そもそもそのやり方が分からない(ここ大きい) ②単純に嬉しいのは、つぶやきに少しでも反応があって、ちょっと自信になること ③なんでもかんでもマネタイズするのに危機感を感じるなら言行一致でないと! ということでその思いも今はしぼんでいます。

特に③のこと。シェアエコノミー!の流れは止まらないとは思いますが、以前だったら「いーよいーよ、やってあげるよ」と言っていたことまで「はい、1時間2000円ね」みたいになりすぎないで欲しいです。

 

おしまい。

SirPlus:5年間お金なし生活を送った活動家による、ベルリンの余剰食品専門スーパーマーケット

今日紹介するのはSirPlusです。先日書いたDer Testmarketのすぐそばにある、余剰食品専門スーパーマーケット。コペンハーゲンにあるWeFoodと同じコンセプトですが、店の感じはSirPlusの方が狭いながらもバラエティに富んだ商品を扱っている印象を受けました。

sirplus.de

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入口

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ちきってしっかりした写真が取れなかったのですが、所狭しと商品が並んでいて、お菓子、スプレッド、調味料などいろいろ選べます。また、生鮮食品や飲み物の取り扱いも!(バナナ買いました)

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左のチップスの'Best Before'は2017年7月、右のプロテインボールは2017年9月!

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大手チェーンのMETROや、量り売り専門スーパーマーケットのOriginal Unverpacktの名前も提携先に並びます。

こちらのSirPlusの実店舗オープンは2017年9月。活動家のRaphaell Fellmer氏が、友人である起業家のAlexander Piutti氏とエンジニアのMartin Schott氏と立ち上げました。店舗オープンにあたって実施したクラウドファンディングでは、3週間で5万ユーロ以上の資金が集まったと言います。クラウドファンディング実施時のビデオ、英語字幕もついています:)

www.youtube.com

多くの提携先から調達した食品は市場価格の最大7割引きで販売されます。評判は上々で、開店半年で8万人のお客さんが訪れ、300トンの食品を廃棄の危機から救ったそう。既にベルリン2店舗オープンも検討していて、目下場所を探し中。このSirPlusが面白いのはネット販売も手掛けていることで、個別商品から詰め合わせまで、食品、飲料、化粧品などいろいろ選べます。かなり安いです。下記画像は30€の詰め合わせ!

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そしてユニークなのが創業メンバーのRaphael Fellmer氏。彼は2010年~2015年、「お金なし生活」を実施したことで名の知れた人物です。きっかけは、友人のメキシコでの結婚式に出席するにあたりバックパックだけ持ってオランダから旅行(結婚式には6か月遅れでメキシコに到着。。笑)したことですが、その後もゴミ箱からまだ食べられる食品を探したりもして、お金なし生活を続けました。今ではお金を受け入れるようになった彼ですが、「自分が取り扱って欲しいのと同じ方法で、周りの人や環境を取り扱おう」を信念に活動しています。

彼の英語TEDトークはこちら:)

www.youtube.com

トーク内容は本人のブログにもまとめられているので、こちらも是非↓

Why I lived 5 years without money | Raphael Fellmer

 

<お店情報>

住所:Wilmersdorfer Str. 59, 10627 Berlin
営業時間:月曜~土曜/9時~20時半
HP:https://sirplus.de/

 

<余談>

日本だと、このKuradashi.jpというオンライン通販で賞味期限切れの近い食品、季節品、梱包が完璧でない食品などを安く販売しているのですが、注文単位が多いのでなかなか手が出にくい^^; でも今度利用してみたいです。本心でいうと、そもそもこんなに食品の種類なくても良いんじゃないかとも思うのですが、こういうプラットフォームはもっと発展してほしいです!

www.kuradashi.jp

 

 

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ひとりごと:リサーチが好き、どんどん掘っていくのが好き

ブログを書くにあたって、気を付けているのが、できるだけ+αのリサーチをすること。たまたま記事を目にしてくれた人が便利に思ってくれたり、次の旅行のインスピレーションにしてくれたりしたら本望ですが、単純にそういう作業が好きです。

一つのビジネスをとっても、調べれば創業者のインタビューが読めたり、面白いブランドを見つけたり、そこからまた広がったり…

 

以前は「人の話ばかり気にかけて、自分はどうした自分は!」と思ったりもしましたが、最近はそれも私と思って受け入れています。むしろ、誰にでも何かストーリーがあるとの前提で、好奇心を持っていろんな人やものに接し続けられるのも強みなんじゃないかと。うん、そう思いたいです。

 

なぜ今日に限ってそんなことをボヤいているかというと、サラメシ(以前も記事に書きましたが)つながりで、阿部了(さとる)さんの「お弁当ハンター」コーナーにハマっていて。

元々ANAの翼の王国にあるコラム(お弁当のじかん)が大好きでしたので、その裏にいる阿部さんという写真家が、人と会話しながら美味しそうな弁当の写真を撮っている姿を見るだけでほっこり:)  最近は、人のお弁当の映像を見ながら料理をするのがブームです。

何が言いたいかというと、お弁当を切り口に、いろんな人のエピソードを引き出していく…その過程は、自分がこういうリサーチをする過程と同じだなと。僭越ながら重ねてみた夜です。

 

おしまい。

 

この「お弁当のじかん」と「おべんとうのひと」、買ってみようかな :)

 

おべんとうの時間

おべんとうの時間

 
おべんとうの時間 2 (翼の王国books)

おべんとうの時間 2 (翼の王国books)

 
おべんとうの時間 3 (翼の王国books)

おべんとうの時間 3 (翼の王国books)

 
おべんとうの人

おべんとうの人

 

 

 

 

Der Testmarket(旧KaDeTe):ベルリンにオープンしたばかり、世界初のスタートアップ専用スーパーマーケット

Kochhausに次いで紹介したいのは、スタートアップ企業の’市場テストの場’として機能するスーパーマーケットKaDeTe(Der Testmarket)!(※有名デパートKaDeWeとの関係から、Der Testmarket、という名前になったようで…)3月中旬にオープンしたばかりです。ベルリン西側、シャルロッテンブルク地区にあるショッピングセンターWilmersdorfer Arcadenの地下にあります:)

店のコンセプトは、全国展開するには資本力もブランド力もないスタートアップに「テストマーケティング」の場を提供すること。各スタートアップは、月額250€で棚を借り、商品を展示・販売します。6か月サイクルで商品を入れ替えるそうです。

スタートアップは、費用の見返りとしてTestmarketが集めた顧客データを得ることができます。店のお客さんは、店舗入り口でiPadにプロフィールを入力、個人番号をゲットして、各展示商品に「感想」を伝える仕組みです。

 

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店舗入口、ほやほやです!

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iPadに個人プロフィール(年齢、性別、家族構成などなど)を入力すると…

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店内で使う番号が割り当てられます!:)

 

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こんな感じで商品が並びます

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各商品に割り当てられるポストイット

このポストイットが、それぞれ「これ買いたい」「誰かにあげたい!」「誰がこれ必要?」「もう知ってる!」「興味なし」と書いていて、自分の番号のスタンプを押して缶に入れます。それが、後に集計され、スタートアップへのフィードバックになります。

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商品横にはQRコードがあるものも

場合によってはQRコードがあって、より詳細な情報を得たりアンケートに答えたりするそうです。

また、店内では一人5点まで試食・試飲ができると言っていましたが、お店の人が忙しそうだったのでそこまでは至らず^^; 不思議そうなコーヒーやアイスクリームがあったので試してみたかったのですが…

試みとしてはすごく面白いと思うのですが、まだ商品数が圧倒的に少ないのと、プロフィール入力からのポストイットで感想!の流れが若干手間がかかり。今後どのくらい人気になるか注目したいと思います♪でも、結構お年を召した方もふらっと寄ったりしていて。

今回店にあったブランドは、例えば…

ヴィーガンの健康飲料ブランド、SUPER DRINK

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コップにそのまま設置してコーヒーを淹れられるCUPS

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フェアトレードのアルガンオイルや乾燥デーツのwe traid

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などなど。他にも、抹茶ソーダやバジルソーダなんて飲み物もありました!

 

新しもの好きなベルリン、楽しかったです♡

 

<お店情報>

住所:Wilmersdorfer Str. 46, 10627 Berlin
営業時間:(ショッピングセンターの営業時間)月曜~土曜/10時~20時
HP:まだなし?

 

 

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